当院の整体 脳理論
脳の学習機能
当院の整体法は、脳の学習機能と身体の反射機能を改善させます。
長期間に渡り、何度も同じような姿勢や身体の使い方を繰り返すと、脳がそれを覚えてしまい癖のように定着します。
そうすると、その身体の使い方が必要のない場面であっても、身体が勝手にそのような動きや姿勢を自動的に再現します。
これを脳の学習機能といいます。
脳の学習機能が良い方に出る例として、スポーツなどで練習を積み重ねた結果、
「考えなくても身体が勝手に動く」 状態となり、人並み以上の動きが出来るようになります。
しかし悪い方に出れば、
- すぐ姿勢が悪くなる
- 背骨や骨盤の歪み
- 硬くなったままで緩まない筋肉
などの状態を作り、やがて身体の痛みや病気として表面上に現れます。
条件反射
脳の学習機能のひとつに「条件反射」があります。
過去にレモンや梅干しの酸っぱさを体験した人が、レモンや梅干しを見たり想像するとだ液が出てくるのは条件反射の反応です。
条件反射は、
レモンや梅干しを見たり、想像している時だけだ液が出ます。
見ないようにしたり、想像するのをやめれば、おのずとだ液は出なくなります。
通常はそれで何も問題ありません。
ところが目の前からレモンや梅干しが消えても、
「ずっと、だ液が出っぱなしで止まらない」としたら問題です。
これは脳の学習機能からくる身体の誤作動です。
この状態では、違和感・不快感などが、ずっと続くわけですから、
生活にも支障をきたし「病院へ行って診てもらった方が良いのかな…」ということになります。
このずっと続いて戻らなくなる状態が、慢性的な痛みや病気と密接に関係しています。
エスカレータ効果
動いていないエスカレーターを、歩いて上がったり降りたりした経験はありますか?
その時、フワフワした変な違和感を感じるとともに、足元が安定せずつまづきそうになりませんでしたか?
この現象は「エスカレータ効果」と呼ばれ、世界中で研究されています。
妙な違和感とふらつき、歩きづらさ、
これは普段、動いているエスカレーターに乗る時の身体の動きが、脳に定着しているからです。
動いているエスカレーターに乗る時、前や後ろに転倒しないよう、脳は身体をコントロールして重心を前後に自動調節しています。
重心を調節しないと、脚だけが引っ張られて身体が取り残され、転倒してしまうからです。
しかし脳の学習機能に、その動きが完全に定着してしまったら、
止まっているエスカレーターであっても、動いているエスカレーターに乗った時の重心バランスを再現
させられてしまいます。
自分の頭では、エスカレーターが止まっていることを認識していても、身体の動きを司る脳の命令により、
エスカレーターに乗った時は、こういう身体の使い方をするもの
と勝手にコントロールされてしまいます。
これが止まっているエスカレーターを歩く時に、変な違和感でつまずきそうになる正体です。
じつは肩こり・腰痛や、猫背・悪い姿勢など、多くの身体の痛みや症状も、この脳の学習機能によって自動再現されてしまい、
- 筋肉が硬くなりっぱなし
- 骨がずれっぱなし
- 骨盤が歪みっぱなし
のまま、本来の状態に戻らなくなっているのです。
このように、多くの痛みやコリの「真の原因は脳にある」のですから、
そこを変えていくことが根本的な改善につながるわけです。
これが当院で行っている
脳の学習機能と誤作動を改善させる整体」であり、根本療法といわれる所以なのです。
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